株式会社ハナガタ JA EN

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2020年 6月号

ハナガタだからできる事 !? ―大型製品自動包装実例のご紹介―

たくさんのパッケージがあるけど・・・

前回は、様々な包装形態に対応できることをお話し致しましたが、一体どういった製品を包んでいるのかと疑問に思われたのではないでしょうか。そこで今回は実例を元に実際にどういった製品に活用されているのか、またどういった理由で採用されたのか等 実例を元にご紹介いたします。
ただし、実例といっても件数が多いので 今回はハナガタにしかできない「大型製品包装」に絞りご紹介致します。

【洗面台シンク エアー緩衝材包装】 四方シール自動包装機 HS-134型の導入事例

住居に必ず一か所ある洗面所のシンク包装です。蛇口取付前の状態を包装します。

【表面】
洗面台シンクの天面
【裏面】
ひっくり返した状態で搬送、包装していきます。
蛇口が取り付けられていない為、安定して搬送できます。

設備導入の理由

皆様のご家庭に必ず1台はある洗面台ですが、シンクのサイズを思い出してみてください。
製品の種類は様々ありますが、サイズが 幅 :1~2m、奥行き : 600cm前後、重量 MAX 30kg の製品を1点1点 従業員の方がエアー緩衝材で包んでいらっしゃいました。
そこに自動包装ラインを導入いただくことで、従業員への負荷軽減はもちろん、包装工程の省人化・高速化を実現致しました。
では、包装の流れを見ていきましょう。

包装の流れ

① 洗面台シンクが供給されます
② 暖簾状設置されたエアー緩衝材を押しながら進み、エアー緩衝材を幅方向(手前から奥)でシール&カットします。
 上下が包まれ、左右に窓開きがある状態に包装します。
③ 重なり(タック)を無くし、フラット状で製品の左右とも長さ方向(左から右)にヒートシールします。
 ※エアー緩衝材フィルムや発泡シートフィルムなど製品にダメージを与えない機能性フィルムでの自動包装を実現します。
④ 4方向ともシールする包装、「四方シール包装」の完成です。

【網戸 ランダム供給袋詰め包装】三方シール自動包装機 HG-5-1600FA型導入事例

アルミサッシに取り付けられる網戸の全自動袋詰め包装です。

この状態のままベルトコンベアに乗せて、包装していきます。
様々なサイズの網戸を、1台の包装機でランダム供給での自動包装が可能です。

設備導入の理由

住宅に取り付けられる窓は、サイズや開き方などの違いで様々なバリエーションがあります。
導入前は様々な寸法の製品を包む為、手動のシール機械で包装されていました。使用包材は「LLDPE 30μ 1500mm幅 半折」です。小さめの製品であれば軽く・扱いやすくありますが、大きい製品は 人の背丈を越える為、手動シール機械では、熟練を要する状況となっており、多くの時間・人員を割いておられました。
そこに今回ランダム供給可能の全自動袋詰め包装機を導入いただくことで、1台で全てのサイズをランダム投入でき 且つ 誰が投入しても同じように包装できるようになった為、専任者を配置する必要がなくなり、インラインで活用できるようになったことから、作業効率が大きく改善されました。
では、包装の流れを見ていきましょう。

包装の流れ

上面図

左から右へ製品が進みます。

製品が供給される側から見たヨコシール時の動作です。

① 供給された網戸の幅方向(手前から奥)サイズをセンサーで計測します。計測した製品サイズから、可変排出コンベアとフィルム搬送チェーンを最適な位置へ移動します。
② 半分に折りたたまれたフィルム(半折フィルム)の間に製品が入っていきます。
③ 製品の長さ分進んだら、フィルムを幅方向でシール&カットします。
 その際、長さ方向(左から右)のフィルムはフィルム搬送チェーンに挟まれた状態になります。
④ フィルムを挟んでいるフィルム搬送チェーンをヨコシールバー方向に引き寄せたまま、ヨコシールバーが下降し、長さ方向のシール&カットをします。フィルムを引き寄せした状態のままシールしますので、大変タイトな包装が実現できます。
⑤ これで、3方向ともシールする包装、「三方シール包装」の完成です。

実績から新たな閃き! ~新たな包装形態のご提案~

大型製品の包装事例を2件ご紹介致しました。他にも様々なニーズにお応えできる包装機械を製作していく中で生まれたアイディアを元に、今回“更に進化した”包装形態をご提案致します。
それは、「巻きスリーブ包装」という形態で、文字通り 製品にフィルムを巻きつけて包装する大変シンプルなパッケージです。大きな特徴として、「ヒートシール」をせずに包装が可能となります。包装機がシンプル且つ省電力な まさにこれからの時代にベストマッチする自動包装機です。また包材についても厚手のフィルムはもちろん、エアー緩衝材なども対応可能です。

フィルムを製品下部で重ね合わせるように包むことで、製品自身の重さで押さえて搬送します。
シュリンク後はフィルムの重なり部分がブロッキングすることで固定されます。また、横方向はシールされていない為、窓開きになり、スリーブ包装が完成されます。

「巻きスリーブ包装」とご紹介しましたが、巻いた状態から全面包装形態へも応用が可能です。

先ほど同様フィルムを製品下部で重ね合わせるように包み、製品自身の重さで押さえて搬送します。この重ねた部分にヒートシールを当ててフィルムを固定します。
製品の横方向をヒートシールすることで側面を閉じます。
重なりを広くとる事で、超重量物にも安心して対応できる、二重底の進化系四方シール包装の完成です。

導入の目的や設置スペースに合わせて、包装形態から包装ラインの流れまで、
全て弊社でカスタマイズ可能です!
今まで諦めていた大型製品の包装は、是非ハナガタにご相談ください。

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