Focus
2020年 7月号
包装機械とフィルムの歩み
時代とともに包装機とフィルムは互いに進歩を続けています。
今回はシュリンク包装が始まりから現代までのフィルムの偏移の歴史と弊社機械で使用実績のある機能性フィルムとその活用例をご紹介します。
包装フィルムの歴史
PVC(塩ビ)
昭和38年頃からシュリンクフィルムとして日本で広まり始めました
PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)
PVCに続けと次々と新たな素材が誕生していきます。中でもPP、PEの単層フィルムがともにシュリンク包装用として認知されていきます
OF(ポリオレフィン)、多層
平成初頭には、POFフィルム・多層フィルムが登場し始め、平成9年頃にはPVCの環境問題の観点から、これらのフィルムがシュリンク包装用途して一般化していきます
新たな機能を持ったフィルムの登場
機能性フィルムの進化とハナガタのこれから
機能性フィルムは、社会情勢や環境に左右され、様々な製品が研究されています。近い将来 皆様のお手元に普及するであろうフィルムをご紹介致します。
バイオフィルム
海洋問題など環境問題から誕生したバイオマス原料を多く使用したバイオフィルムです。2019年の展示会では弊社ブースで実演しておりました自動包装機の大半にバイオマスフィルムを設置し、どこよりも先駆けて包装過程でのCO2削減をご提案させていただきました。
生分解フィルム
ゴミとして廃棄された後に自然環境中の微生物の働きによって、最終的には水と二酸化炭素へ完全に分解される環境にやさしいフィルム素材です。
抗菌フィルム
細菌の繁殖・感染の危険を抑える抗菌コートを施したフィルムです。
社会情勢の変化に合わせて機能性フィルムは様々な形で貢献を果たします。近年の例ではプラスチック処理問題に対してバイオマス原料を多く使用したフィルムが登場し包装過程でのCO2削減を提案しています。
環境問題やパンデミック問題に対してハナガタでは、包装機械とフィルムのコラボレーションでいち早く世の中に安全・安心なパッケージを提案できる企業を日々目指してまいります。