Focus
2020年 10月号
汎用性抜群!ハナガタL型自動包装機が愛され続けるそのワケ?
L型自動包装機とは・・・
発売からもうすぐ40年を迎え、弊社で一番歴史のある包装機械となります。汎用性が高く、1台で多品種を包装することを可能とすることから、様々な業界でご採用いただいております。今月は愛され続けるハナガタ包装機のルーツであるL型自動包装機についてFocusしてまいります。
「L型自動包装機」の歴史は、半折フィルムを用いた手動シール機「L型シーラー」から始まりました。
半折フィルム


L型シーラー

L型シーラーの包装工程




製品を包む4辺の内、3辺は「シール」1辺は「折り目」を活用して製品を包んでいます。
シールする前に製品とフィルムの位置を調整することで、1本のフィルムロールで様々な製品を包める「汎用性」を活かしたまま「自動化」するという点に着目し、開発されたのが「L型自動包装機 HP-10」なのです。
汎用性のメカニズム
では、「L型自動包装機 」とはどのようなメカニズムで、「汎用性」と「自動化」を実現したのかご紹介します。
主要

各主要パーツの簡単にご紹介します。
供給コンベア : 製品を包装機に供給するコンベアを指します。
フォーマー : フィルムの中に製品が自動で入るように、フィルムの経路を誘導します。
幅調整ハンドル : フォーマーと供給コンベアの幅位置を調整する際に使用します。
高さ調整ハンドル : フォーマーの高さ位置を調整する際に使用します。
製品検知センサー : センサーの前を製品が通ることで製品を検知します。
フィルム搬送チェーン : フィルム端をチェーンの間に差し込むことで、フィルムを搬送します。
シールバー : L字型をしており、フィルムのシール&カットする際に使用します。
セットアップ




自 動 包 装

前ライン もしくは 手投入にて 製品が供給されます。





シュリンク包装の場合は、この後シュリンクトンネルへ搬送されます。
包装する製品サイズが変わったら

L型自動包装機は “長さ” “幅” “高さ” が調整可能なメカニズムの為、包装する製品のサイズが変わった部分に応じて少し調整することで、すぐに包装が再開できます。上の図のように1点の寸法が変わるものもあれば、複数点変わる場合もありますが、対応方法は一緒です。
① 先に流した製品よりも長さ方向に伸縮した場合、「自動包装」の工程にある「製品検知センサー」によって調整される為、再セットアップする必要はありません。
② 先に流した製品よりも幅方向に伸縮した場合、「セットアップ」工程②と同様に調整を行います。
③ 先に流した製品よりも高さ方向に伸縮した場合、「セットアップ」工程①と同様に調整を行います。
1台で多品種に対応 且つ 難しい操作はなく、調整する際はハンドルを回すだけで済む「誰でも簡単にご使用いただける設計」となっている為、 発売から40年という長きにわたり 10,000台以上のご愛顧いただいております。
ハナガタ製包装機の進化
始まりは、半折フィルムを使用した製品の縦と横をL字にシールし、全体包装を自動で行う「L型シリーズ」
L型シリーズのヨコシールから底面シールに移動させ、フィルムを筒状にして包装する「静電シリーズ」
L型シリーズのヨコシールをシールバーからエッジシールに組み替え、長尺物に対応した「フレックスシリーズ」
L型シリーズのヨコシールを無くし、窓開き結束包装を実現した「スリーブシリーズ」
他にも「手動機シリーズ」や、包装機発売前から製造している「シュリンクトンネルシリーズ」など
様々なシリーズを揃え、そのノウハウを生かした「オーダーメイド包装ライン」を現在はご提供しております。
withコロナ、Afterコロナでの活躍
弊社は、伝統的に汎用性技術を追求することで、皆様が希望される包装システムを実現してまいりました。
箱物やボトル、重ねた紙、機械や機器部品、建材 といった形状様々な製品を弊社の機械で包装いただいております。1点1点同じものはほとんど存在せず、お客様に最適な形でお客様の製品を包んでおります。今後も弊社のスローガン「包装機械、オーダーメイドしませんか?」の通り、1人1人のお客様のお困り事解決に取り組んで参ります。
世界的に「新しい生活様式」や withコロナ、Afterコロナ化で 新たな製品が生み出されていく中、製品をしっかり保護するお手伝いをさせていただきます。これからもハナガタパッケージングソリューションにご期待ください。
「包装」という小さい分野ではございますが、包装なしで今日の物流・流通は成り立たない事も事実です。包装について弊社にご相談いただけましたら、少しでも皆様のお力になれるよう精一杯対応させていただきます。