Focus
2020年 11月号
ごみ削減から始める省エネ!ハナガタ包装機で実現します!
私たちの生活に欠かせない電気、ガス、水道はもちろん 現代社会の基礎になっている物流や通信サービス、食料品・医療品の製造といったあらゆる製品に関わる過程で様々な形でエネルギーを利用しています。しかし、エネルギー資源は有限 且つ 地球温暖化にも影響を及ぼすことから世界的に省エネへの政策が進められ、近年は当たり前のように一人ひとりが問題意識を持ち、省エネを実行しています。
省エネといっても、空調や照明の調整や発電システムの導入、高効率機器への交換など様々な手段があります。では、弊社の包装機械では何が貢献できるのか突き詰めた結果 当時の社会的風潮からあらゆる現場の「ごみ削減」と 包装機械自体の「構造の簡素化」の2点でした。
ハナガタ包装機械が取り組む省エネパッケージ導入事例
○建設現場のごみ削減
建設現場では様々な部材やドアなどのパーツごとに梱包されて届きます。中には緩衝材と一緒に梱包される為、開封後のゴミでダストBOXが山積みになっていました。ごみの量が多いと焼却処分するにも、リサイクルするにもエネルギーを使用する為、極力減らせるのが省エネに繋がるのではという考えから、シュリンク包装機械をご提案致しました。
○医薬品のカートン箱削減
ドラッグストア等で販売されている医薬品は化粧箱に入って陳列されています。その箱を傷つかないように運送する為、化粧箱を複数まとめて「カートン箱」で梱包しておられました。しかし、届いた医薬品はカートン箱からすぐに出されてしまう場合が多く、また様々な医薬品が同じような形状で届く為、多くのゴミが発生しダストBOXを圧迫していました。
○飲料のハーフトレーと外装箱削減
複数本でまとめて販売されている飲料缶を販売する際、ハーフトレーを使って集積し、集積したものを外装箱の入れて梱包し運送していました。ハーフトレーも外装箱も製品の区別ができるよう専用デザイン且つ飲料缶の重みに耐えれる丈夫な包材の為、開封するとダストBOXが外装箱とハーフトレーで山になっていました。
フィルムの有用性
ハナガタでは、フィルムを「最小包装単位」と考えております。使用するサイズが小さい等包装するものによって違いますが、主に差が出るのは包材の「厚み」です。そこで、今回は運送等で多く利用される段ボールと比較してみた結果は下図のようになります。
下図の段ボールは一般的に使用される厚みを、フィルムの方は「30μ」日本人の髪の毛1本の太さよりも細い(薄い)ですが、大きい建材等を包装する為の比較的厚めのものです。
標準的な段ボールと比較的厚めのフィルムを比較すると厚みで約170倍もの差があります。同じ寸法の包装資材を使用した場合、体積も約170倍違ってくるとういうことになります。
また、段ボールよりもフィルムの方が、更に小さくまとめることができる為、最終的な体積差はもっと広がります。
包装機械の進化
20世紀後半までは、重厚長大な機械が好まれていましたが、現在は、様々な観点から 軽薄短小な機械を好まれるようになりました。言い換えれば「軽くて・薄くて・短くて・小さく」ものになりますが、それでも性能を落としてしまっては意味がありません。メーカーとしては機械の性能は向上させつつ、よりコンパクト・よりシンプルを求めることで省エネに繋がると思い、創業から70年培ってきた板金加工技術などを総動員して日々取り組んでおります。
例えば、昔からご愛顧いただいているシュリンクトンネルは、パワフルな能力はそのままに得意な板金技術を駆使してシンプルなフレーム構造にモデファイし、機長短縮を実現。更に長年のシュリンクトンネル設計ノウハウから、熱風循環システムを再構築し、ヒーター容量の大幅削減に成功しました。
現在は、熱刃を使用しないフィルム包装機やシュリンクトンネルの更なる小型化、省エネ化 等を進めております。開発した新たな機械は展示会などで展示・実演し、皆様のご感想やご意見を踏まえて更に進化をし続けていきます。
ハナガタは、省エネ・省人化といった社会の風潮やお客様の様々なニーズに最適な包装機械をご提供する為、日々開発や技術力の向上に努めております。これからもハナガタは、環境問題・社会問題に対応する包装システムをお客様と共に考えていきたいと思っております。
皆様が思い描く包装ラインの実現に是非 弊社もお手伝いさせていただければ幸いです。