株式会社ハナガタ JA EN

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2021年 2月号

ハナガタの新提案!バキューム式マルチパッカー

シュリンクトンネルを使わない集積・結束包装のご提案です!

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の為、イベントの自粛やご来社・ご訪問の自粛・制限等、皆様に新たな包装機械のご提案、皆様からのご要望をいただく機会が少ない年度となりました。しかしながら、お客様・販売店様といった皆様からのお力添えもあり、おかげさまでパッケージについてのご相談をこれまで以上に多くいただいております。
さて、今回ご提案する集積・結束包装<マルチパック>は、弊社包装機納入実績の約30%を占めております。そのうちの大半はシュリンク包装を活用いただいておりますが、設置スペースや熱をかけたくないといった問題でシュリンクができない場合、集積・結束包装を諦めなければいけない ということではありません!皆様のご要望を叶える為に今回新しく開発した「バキューム式 マルチパッカー」をご提案致します。

シュリンク包装による集積・結束包装(マルチパック)とは・・・

集積・結束包装は 汚れ・水濡れから「製品保護」、透明なプラスチックフィルムを使用することで「製品の可視化」といった用途と、段ボールからプラスチックフィルムに代わることで「ゴミの減少 = トータルコスト減少」といった導入メリットがございます。今では、生活様式の変化に伴い「マルチパック」といった形態が多く普及するようになり、欠かせない包装形態となっております。
皆様に活用いただいている「シュリンク包装」の流れを図にまとめるとこうなります。

①フィルム繰り出し時に、小さい針で穴を開けます。
②製品全体をフィルムで袋詰めします。この時点では、ラフな状態です。
③シュリンクトンネル内で加熱することで、フィルム内の空気が膨張しフィルムが膨らみ、更に加熱するとフィルムが縮む為、①で開けた針穴から空気が抜けていきます。
④製品にフィルムが接触するまで縮み、「シュリンク包装」の完成です。

しかし、実績のあるシュリンク包装にもウィークポイントが存在します。

①加熱が必要な為、シュリンクトンネルといった熱源が必須です。
②フィルム内部の空気を針穴より外へ抜くプロセスが必要の為、仕上がったフィルムには、小さいながらも針穴が残ります。

新提案! バキューム式 マルチパックとは・・・

フィルムを熱収縮するのではなく、内部の空気をバキュームした後にシールして包装する方法です。包装する流れは以下のようになります。

①フィルム内部に製品を入れ、開口部を残しシールを行います。
②開口部からエアーノズルを差し込み、袋内のエアーを脱気し、シールを
③バキューム式包装では、製品形状にフィルムを馴染ませるまで吸引することにより、「容器に入った 内部製品の固定」はもちろん 容器がない場合でも集積・結束が実現できます。その為、シュリンク包装では難しかった 内部製品同士 の「干渉防止」などにも緩衝材を使用せず、確実な製品保護を可能にしました。

シュリンク包装とバキューム式包装との包装形態の違いを比較してみます。

「シュリンク包装」では、フィルムの収縮能力を利用しています。その為フィルムが縮む際に製品と接触すると接触した地点から縮まなくなり、外枠を覆うような形の包装になります。製品次第では、結束にならない場合もございます。
「バキューム式マルチパック包装」では、フィルムにかかる大気圧を利用しています。袋内の空気を抜くことで、大気圧に押されたフィルムが製品をなぞるような形で包装する為、シュリンク包装と比較すると製品同士の「干渉防止」にも繋がります。

その他にも、バキューム式包装のメリットがあります。

①加熱せずに包装できます。CO2削減につながり、環境に配慮したパッケージです。また、シュリンクトンネル等の加熱設備が不要になり、省スペースです。
③コンベア搬送+ロールフィルムを使用することで人手の介在を低減します。また、インライン・オフラインいずれのラインでも均一な生 産性を実現します。
②シュリンクの針穴が残りません。バリアフィルムを使用することで、品質の維持に貢献します。

バキューム式マルチパッカー ご提案モデル概要

シュリンクトンネルが必要ない為、包装機のみと省スペースを実現しつつ、しっかりとしたバキューム式包装を行います。

ハナガタでは 地球環境保全の為、CO2削減の取組を進めております。これからも皆様のニーズや社会情勢を先取りし、新たなパッケージ包装システムをご提案してまいります。包装を通じて、世界の産業の発展を下支えし、同時に豊かな社会づくりに貢献致します。

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