株式会社ハナガタ JA EN

Focus

2021年 10月号

包装の原点と包装の未来

この度は当社ホームページ及びFocusを閲覧いただきありがとうございます。Focusは、「皆様に様々な情報を提供する場」として不定期掲載を開始致し、瞬く間に約2年という節目を迎えました。
 ハナガタが実現している包装形態のご紹介(2020年4月)やL型包装機のメカニズムの深堀(2020年10月)、スリーブ包装(2020年1月)、大型製品包装ライン(2020年6月)、バキューム式フィルム包装(2021年2月)、といった定番包装から新たな包装までご紹介した回はもちろん、新たな包装を生み出す一貫生産体制のご紹介(2020年3月)や包装機械とフィルムの歴史(2020年7月)など様々な情報を提供してまいりました。近年では、ハナガタのSDGsへの取組(2021年3月)や包装に関するゴミ削減提案(2020年11月)、製造工場の再生可能エネルギーの利用(2021年8月)といった「脱炭素社会」に向けて、未来を守る提案や取組をご紹介しております。

『 包 という文字には母親の胎内に子供が宿っている姿をモチーフにしているといわれております。人間が一番安心できる幸せがそこにあるとも言われております。 『包』=『幸せ』と我々は考え、包装の原点を再認識して、未来に向けた包装の在り方を今月号ではフォーカスしてみたいと思います。

包装の歴史

包む材料は、布・紙・植物の皮・動物の皮など様々な素材があり、その用途ととりまく時代背景で、非常に多彩な進化を遂げてきました。ハナガタが包装機に使用しているプラスチックフィルムもその一つです。奈良時代には布で包む、いわゆる『風呂敷』が存在し、さらにさかのぼれば、生まれたばかりの赤ちゃんをくるむ『御包み』(おくるみ)という大切なものを守るための『包む』が存在していました。また今では一般家庭でも普通に使用している食品ラップはもとは戦時中に弾丸や銃火器を湿気から保護するものだったとされていますが、戦争が終結したあと、食品包装用に改良され今日に至った経緯があります。 包装の素材は、文明とともに進化を続けており、我々の社会生活の中でなくてはならないものとなっています。

包装の目的

包装の目的は中身の保護はもちろん、そのほかにも様々な目的で私たちの日常に存在しています。

① 複数のものをひとまとめにする(集積)
② ばらけないようにする(結束)
③ 美しく見せる(ディスプレイ)
④ 密封し保存性を高める(バリア)
⑤ 持ち運びしやすいように(ハンドリング)

いろいろな包装の目的があるように、包装材料もまた用途に応じた素材が存在します。ハナガタではその包装資材の中でもプラスチックフィルムを使った包装機を提供するメーカーです。

新たなパッケージのご提案

ハナガタは常に省エネ、省資材にこだわっています。静電シールでのスクラップレスシュリンクや巻きスリーブなど時代を先取りした環境配慮システムを発表してきました。

今年度はさらなる省エネルギーへの取り組みをスタートしております。シュリンクトンネルを使用せずに、最小限のヒーター容量で結束包装する新しいシュリンクシステム、また段ボール代替の全面フィルム包装などこれからの時代に不可欠なテーマを自らに課しながら、挑戦を続けています。

これからのハナガタ

ハナガタは昭和39年にシュリンクトンネルの販売から始まり、昭和56年には L型自動包装機 HP-10を販売、おかげさまで、包装機械に携わり50年以上の歴史を重ねてまいりました。

我々の原点ともいうべき板金技術を最大限に活用した軽量・コンパクトな装置を世に送り出し、世界に一台だけのオーダーメードを可能にする技術伝承や技術革新を愚直に貫いております。省エネルギーへの取り組み、軽量で簡素な機械づくり、フィルムを最小限で包装する斬新なアイディアといった未来志向の機械メーカーであり、これからの未来を見据えたモノづくりで、幸せな社会づくりに貢献し続けてまいります。

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